岐阜市立女子短期大学
学長 大田 康雄
岐女短の卒業生の皆様、こんにちは。令和7年4月に学長に就任しました大田です。一言ご挨拶申し上げます。
桃林同窓会会員の皆様におかれましては、日頃より本学の運営に多大なご声援とご支援を賜り、あらためて御礼申し上げます。今回、学長就任に際して過去の同窓会名簿を拝見させていただきました。本学は令和8年に創立80周年を迎えます。昭和21年の創設以来、本学を巣立ちした優秀な卒業生の皆さんが全国各地、様々な分野で営々とご活躍され、結果として現在の「岐女短」の伝統とその社会からの高い評価に繋がっている事を再認識いたしました。この歴史と伝統を引き継ぎ、さらに発展させていく私自身の責務の重さを改めて痛感した次第です。
さて一方で、少子化による18歳人口の減少などの環境により、本学の志願者数は減少傾向であり、短大の舵取りは極めて厳しい状況です。本学では、令和2年12月に本学の今後の方向性を示す「岐女短ビジョン」を策定し、新たな教育目標として「社会において、一人ひとりが、生きたいと思う人生を描き、実現するために、次の3つの力『多様な価値観を許容する力』、『自分、身近な人、地域にとって何が必要かを考え、新たな価値を見出す力』、『共感と協調に基づく人間力』を涵養する教育を行う」ことを掲げています。
この岐女短ビジョンを踏まえて教育・運営体制を見直した結果、令和5年度以降の学科体制を現在の4学科から3学科へと改編いたしました。まずはこのビジョンに基づき、本学の魅力度を高め、在学されている学生の皆さんにはさらに充実したプログラムの提供と、受験生からは選んでいただける大学作りを目指して行きます。
また、中長期的には『4年制・男女共学化』を柱とする新大学への移行が市の重点施策として正式に打ち出されています。卒業生の皆さんの中には昔の学び舎がどんどん変わっていくのではないかと不安を感じている方も居られるかもしれません。新大学への移行に関しては、これからの社会の要請に応えるため、大学として変革は避けて通れないとしても、基本となるのはこの岐女短のよき伝統や現在の優れたカリキュラムなどをしっかりと受け継ぎ、より発展・拡大させていく事であると考えています。そして新大学がどのような形となっても、卒業生の皆さんが気軽に集っていただく環境を維持・整備していく事も学長の重要なミッションと認識しています。今後も、一人一人の夢を実現しようとする後輩学生たちのために、本学に寄り添い、温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、同窓会のさらなる発展と皆様の益々のご健勝、ご多幸を祈念いたします。