同窓会

卒業生を訪ねて

Kyou_Akane

今回は、現在、名古屋大学 国際開発研究科の研究員をされている姜 茜(きょう あかね)さんにお話を伺いました。

Q1. 岐阜市立女子短期大学に入学された理由は何ですか?

中国からの留学生として、日本社会を深く理解するには、日本人学生のみの環境で学ぶことが最も効果的だと考えました。特に女子校という文化に強い関心があり、日本人女性の価値観や人間関係を日常的に観察・体験できる貴重な場として、岐阜市立女子短期大学への進学を選びました。

Q2. 短大生活で特に印象に残った出来事は何かありますか?

学園祭で『たません』を作って販売した経験は忘れられません。仲間と準備から片付けまで協力し、地域の方々と交流できたことは、日本社会の一員になれたという実感につながりました。ゼミでは語学学習ゲームを制作し、学びの楽しさを形にする達成感を得ました。ピンポンクラブの活動では、学年間の垣根を越えた友情が生まれ、身体を動かす楽しさも共有できました。

Q3. 短大で学んだことや学生生活が、今の仕事や生活に活かされていますか?

はい、確かに活かされています。現在、名城大学で修士課程を経て名古屋大学で博士課程を修了し、研究・教育活動に従事しています。異文化理解やコミュニケーション能力は、国際共同研究や留学生支援に不可欠です。また、短大で学んだホームページ作成やプログラミングの基礎は、研究発信や教材開発に直接役立っています。

Q4. 在校生や母校に期待すること、思いをお聞かせください。

岐阜市立女子短期大学は、一人ひとりの「学びたい」という気持ちを大切にする温かな学びの場です。今後は、多様化する社会に対応するためにも、ぜひ留学生の受け入れと支援にさらに力を入れていただきたいと願っています。異なる文化的背景を持つ学生との共学は、すべての学生にとっての貴重な学びになります。母校が「地域に根ざし、世界に開かれた」短大としてますます発展していくことを心から願っています。